Google Apps Scriptを使用してスプレッドシート上の図形を押した際に、プログラムを実行させる |じょるブログ

じょるブログ

電子工作やプログラミング関連の情報を発信している技術系ブログ

プログラミング 電子工作 API 設定

Google Apps Scriptを使用してスプレッドシート上の図形を押した際に、プログラムを実行させる

投稿日:2020年5月13日 更新日:

   

大学生の電子工作 ラズパイでスマートロック作ってみた⑤の記事に関連して、スプレッドシート上に設置したボタンを押した際に Google Apps Scriptを用いたプログラムを実行することで、 ラズパイにHTTPリクエストを送信して、ラズパイ上でスプレッドシートのデータを取得しICカード情報の更新を行う方法について紹介します。

一言でいうと、「スプレッドシートのボタンを押す」→「 Google Apps Script (GAS)を実行」→「ラズパイに更新要求を行う」といった流れです。

   

今回の最終目的は以下のようなシートを作り、画像の右上の「認証情報更新」ボタンを押すとGASが実行されることです。

   

Google Apps Script (GAS) とは

Google Apps Script (GAS)とはスプレッドシートや グーグルカレンダー、Gmailなどの Google AppsのAPIを呼び出し、各種機能を実行したり、連携したりすることのできるものです。

ベースは JavaScript  なので非常に簡単に扱えます。

     

スプレッドシート作成

今回作成するのは以下のようなシートです。

大まかな機能としては2つあり、

1つは、認証の欄の逆三角形のボタンを押すと、そのセルの下にAllow,Deny,Unregisteredの三つの選択肢が表示され、各ボタンを押すと選択した認証ステータスにセル内の文字が切り替わるという機能です。(2.1)

そしてもう1つは、右上の認証情報更新ボタンを押すとラズパイに信号が届き、ラズパイ側で、ICカード情報が最新のものに更新されるという機能です。(2.2) 

      

ICカード情報を記載するシートの作成

まず一列目に、記載したいICカード情報の名前(ここでは、日付、時刻、IDM、認証、所有者、カード名)を記載した後に赤い四角で囲った部分をクリックし、一行目を選択します。

   

次に、「表示」→「固定」→「現在の行まで」をクリックし、一列目を固定します。

これは表を見やすくするために行うだけなので、やらなくても問題ないです。

    

続いて、E列をクリックし、E列を選択状態にした後に、

   

「データ」→「データの入力規則」 へと進みます。

    

するとこのような画面が出てくるので、

  • セル範囲をE1からE2へ (タイトルの部分を残すため)
  • 条件を「リストを直接指定」に変更し
  • 右の空白のセルに、Allow,Deny,Unregisteredと入力します。

     

これでこのように決められたデータのみの入力ができるようになります。

    

     

スプレッドシートに認証情報更新ボタンを搭載

まず、 Google Apps Script のプログラムも記述を行います。

「ツール」→「スクリプトエディタ」へと進みます。

    

すると、このようなエディター画面が表示されるので、ここに以下のコードを記述します。

function update_info() {
  var headers = {
    "Content-Type": "application/json"
  };
  var json = '{"data":[{"terminal":"sp_app","device":"IC","action":"update"}]}';
  var options = {
    "headers": headers,
    "method": "post",
    "payload": json
  };
  UrlFetchApp.fetch("https://api.beebotte.com/v1/data/publish/xxxxxxx/xxxxxxx?token=token_xxxxxxxxx", options);
}

このコードは、MQTTのブローカーであるbeebotteにPOSTリクエストを送信するプログラムです。

コード中のxxxxxxのところには beebotte の TOKEN と TOPIC を入力してください。

     

続いて、ボタンの作成を行います。

「挿入」→「図形描画」と進みます。

    

すると図形を作成する画面が表示されるので、適当にボタンを作成します。

    

作成したボタンをクリックすると、ボタンの右上に黒丸3つのアイコンが表示されるので、そこをクリックします。

    

するとこのような選択画面が表示されるので、「スクリプトの割り当て」をクリックします。

     

出てきた画面に実行したいプログラムの関数名を入力します。

※GASスクリプトの名前でもプロジェクトの名前でもないので注意してください。

    

以上で完了です。

あとはボタンを押すだけでこのように「スクリプトを実行しています」と表示され、無事実行されると「スクリプトが終了しました」と表示され、ラインの通知が届きます。

    

google ads




google ads




-プログラミング, 電子工作, API, 設定

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


関連記事

1200円でカメラ、wi-fi、Bluetooth付きの激安マイコンで遊んでみた

    最近、研究室の3Dプリンターの稼働状況を監視するためにカメラを設置しようと思いたち、激安のカメラを探していました。 最初は以前こちらの記事で紹介したようにWebカメラとラズパイを用いてストリー …

ラズパイで SPI 7セグLED Module 8 Digital を使ってみた

半年ほど就活に専念するため、ブログの更新をしていませんでしたが、なんとか就活の方が落ち着いてきたのでまたブログを再開しようと思います。 就活中はブログは一時中断していましたが、電子工作の方は続けていた …

ラズパイでスマートロック作ってみた④ – ICカードでドアを開閉する

大学生の電子工作 ラズパイでスマートロック作ってみたの記事の④つ目の記事です。今回はSuicaや学生証、電子マネー(nanacoとか)等のICカードで鍵を開けられるようにしました。 近くのコンビニに買 …

Alexa,GoogleHomeでPS4を操作する

         前の記事で人生初の電子工作をしてスマートリモコンを作成し、AlexaやGoogle Assistantでテレビやエアコンなどを操作できるようになったのですが、スマートリモコンを利用し …

GASで簡単にLINE botを作成! – API基本設定からメッセージ取得・送信方法まで解説!

  この記事ではGAS(google app script)とLINE message APIを使って、LINE BOTを作る方法について解説していきます。 今回は、メッセージを送信したら送信したメッ …




関連記事